城西国際大学
水田美術館

図書館棟
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水田コレクション 浮世絵は楽し6 結髪

会期=2005年11月5日[土]―26日[土]
開館時間=午前10時〜午後4時
協力=ポーラ文化研究所
内容= 王朝の昔より、長く豊かな黒髪は女性の美の条件として、容姿の中で最も重視されてきました。漆黒の髪を優美に見せる垂髪は、長い間、女性の髪型の主流でした。戦国時代になると、庶民の間で労働の際に髪を結う習慣が生まれ、「かぶく」に代表される異風を好む風潮と相まって、遊女や芸能者の間で男髷などを模倣した結髪が流行し始めます。そして、江戸時代には結髪が女髪の主流となり、経済力をつけた町人層を中心に、次々と新しい髪型が流行しました。時代による変化はもちろん、同時代にあっても、女性の身分や既婚、未婚の別、地域などによって様々なスタイルの違いがあり、その種類は数百に及ぶともいわれています。

このような、江戸時代に華開いた結髪の変遷を知る上で、流行の発信源である遊女や役者を題材とし、同時代の最新風俗をいち早く取り込んだ浮世絵は、まさに格好の絵画資料です。

この度の展覧会では、現在ではなじみの薄くなった日本髪を特集し、幅広い時代の美人画を選びました。併せて、ポーラ文化研究所のご協力により、結髪雛型や結髪図画巻、髪飾りを展示いたします。かつての女性の黒髪に寄せる思い、その多彩な展開をお楽しみください。
関連企画=
◎ 講演会
日時:11月19日[土] 午後1時30分〜3時
演題:「黒髪の美しさと江戸の女たち」
講師:村田 孝子(むらた たかこ)氏
会場:図書館棟3階プレゼンテーションホール
*参加無料/要予約
講師プロフィール:
ポーラ文化研究所 化粧文化チーム主任研究員
1950年東京都生まれ
青山学院大学文学部教育学科卒業
共著など:『結うこころ−日本髪の美しさとその形』『化粧史文献資料年表』

◎ ギャラリートーク(当館学芸員による展示解説)
日時:11月2日[土] 午後2時〜
図版=
右上より、菊川英山《志なのや美人》当館蔵
結髪雛型「春信風島田」「奴島田」、《珊瑚付き万年青変り簪》、《鼈甲製 笄・簪》、以上ポーラ文化研究所蔵