城西国際大学
水田美術館

図書館棟
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浮世絵で遊ぶ 江戸の笑いと想像力

会期=2011年5月10日[土]― 6月4日[土]
開館時間=午前10時〜午後4時
入館料=一般300円、高校生以下無料
内容=
美人画でも役者絵でも風景画でもない、遊び絵と呼ばれる浮世絵をご存知でしょうか。おもちゃ絵から戯画や擬人画、だまし絵まで、遊び心から生まれた浮世絵が、すなわち遊び絵です。子どもにとっては遊びながら学ぶことのできる玩具であり、大人にとっては想像力を刺激する娯楽品である遊び絵は、機知に富んだユーモアと斬新な造形の宝庫です。バラエティ豊かな表現からは、江戸の人々の、洒落、風刺、諧謔のきいた笑いへのあくなき欲求、新しいものへの好奇心が感じられるでしょう。

この度の展覧会では、遊び絵を大きく4つに分けて紹介します。
I) 視覚マジックの遊びとして、寄せ集めから新たなイメージを作る寄せ絵、上下を逆にすると別の顔になる絵、五つの頭で十人に見える奇躰画など
II) 身体の遊びの雛型として、影絵、動植物の姿や声を真似する宴会芸を描いた身振絵
III) 細工の遊びとして切って折って貼って遊ぶ組上絵や切抜絵、折かわり絵など
IV) 知恵の遊びとして、謎解きや言葉遊びが仕掛けられた判じ絵や文字絵など

組立絵は、複製で組み立てた立体模型とあわせて展示し、また体験コーナーでは複製を手にとり自由に遊んでいただけます。

大胆なデザインに驚き、ナンセンスな洒落に笑い、謎解きに挑戦し、手にとって遊ぶ体験を通し、江戸時代の人々の自由な発想と豊饒な遊びの精神をお楽しみください。
関連企画=
◎ 講演会
日時:6月4日[土] 午後1時30分〜3時
演題:「遊び心と浮世絵」
講師:稲垣 進一氏(国際浮世絵学会常任理事)
会場:図書館3階プレゼンテーションホール
*聴講無料/要予約

◎ ギャラリートーク+遊び絵体験(当館学芸員による展示解説)
日時:5月21日[土]、28日[土] 午後1時30分〜
図版=
上:歌川芳藤《五拾三次之内猫之怪》大判錦絵、弘化4年〜嘉永5年(1847〜52)、個人蔵
下:歌川国貞《新撰早替り地紙》部分、大判錦絵、天保(1830〜44)、個人蔵
ポスター制作=
メディア学部メディア情報学科4年 齋藤和馬