城西国際大学
水田美術館

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城西国際大学創立20周年記念

水田コレクション浮世絵名品展 四季の風物詩

会期=2011年10月4日[土]― 22日[土]
開館時間=午前10時〜午後4時
入館料=一般300円、高校生以下無料
内容=
私たちが暮らしている日本は、四季折々の豊かな自然と風土に恵まれています。その生活の中で育まれた、季節の移ろいへの鋭敏な感覚は、古来、歌枕などとして知られる、土地と季節や時間が結びついた名所絵や、十二ヶ月の風物を描いた月次絵などの絵画を生み出してきました。室町末期になると祭礼図や洛中洛外図といった風俗画が誕生し、年中行事や人々の生活が生き生きと表現されます。そして江戸時代に花開いた浮世絵にも、庶民に親しみ深い季節の風物が描かれました。

このたびの展覧会では、季節の情感がふんだんに盛り込まれた作品を展示します。なかでも、近世初期風俗画の優品とされる《賀茂競馬図屏風》は、五月の年中行事を描きつつ、人物の風俗をより身近にとらえた賑やかな作品です。また、九月の「重陽の節句」で菊酒を嗜む二美人や、夏の川辺で一人夕涼みをする女性を描いた作品は、季節と暮らしの風情をとらえ共感を呼ぶものです。そのほか、物語絵画や房総を描いた風景版画などから、物語や土地よりイメージされる季節の様々な表情をご覧いただきます。

この機会に、懐かしい日本の風景詩の数々をお楽しみください。
関連企画=
◎講演会
日時:10月8日[土] 午後1時30分〜3時
演題:「近代美人画の個性派−北野恒富とその周辺−」
講師:橋爪 節也氏(大阪大学総合学術博物館館長)
会場:図書館3階プレゼンテーションホール
*聴講無料/要予約

◎ ギャラリートーク(当館学芸員による展示解説)
日時:10月15日[土]、22日[土] 午後1時30分〜
図版=
左:魚屋北渓《酔余美人図》部分、絹本着色、文政〜天保(1818〜44)
右:北野恒富《納涼美人図》絹本着色、大正(1912〜26)頃
ポスター制作=
メディア学部メディア情報学科4年 渡邉雄基