城西国際大学
水田美術館

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城西国際大学創立20周年記念

描かれた万葉の世界 近代日本画にみる古代への憧れ

会期=2011年11月15日[火]― 12月10日[土]
開館時間=午前10時〜午後4時
入館料=一般300円、高校生以下無料
内容=
城西国際大学のキャンパスの一隅に、四季折々の草木を万葉歌とともに楽しむ「万葉の杜」があります。このたびキャンパス自然環境向上プロジェクトの一環として行った、このささやかな憩いの場の再整備を記念し、万葉をテーマにした展覧会を開催します。

わが国最古の歌集である『万葉集』には、5世紀頃から8世紀にかけて詠まれた4500首余りの詩歌が収められています。古代の自然風土、人々の営みや祈りが力強く、率直に表された万葉歌は、今なお日本人の精神文化の原点であり続けています。こうした万葉歌や万葉の時代をモチーフにした絵画は、安田靫彦(やすだ ゆきひこ)、平福百穂(ひらふく ひゃくすい)、冨田渓仙(とみた けいせん)など、おもに近代以降の『万葉集』に造詣の深い画家たちにより描かれてきました。

このたびの展覧会では、近現代の画家による、額田王や柿本人麻呂、大伴家持などの代表的な歌人を描いた人物画をはじめ、詠われた情景、ゆかりの地を描いた作品、万葉植物を描いた花鳥画を万葉歌とともにご紹介します。どのモチーフを選び、どう描いたのか――画家それぞれの古代への憧れが結実した作品は、私たちの心に強く響くことでしょう。本展が、万葉歌に親しみ、いにしえの飛鳥・奈良時代へ思いを馳せるきっかけとなれば幸いです。
関連企画=
◎ 講演会
日時:11月26日[土] 午後1時30分〜3時
演題:「万葉歌のまなざし―飛鳥・奈良の風景―」
講師:井上 さやか氏(奈良県立万葉文化館万葉古代学研究所主任研究員)
会場:図書館3階プレゼンテーションホール
*聴講無料/要予約

◎ ギャラリートーク(当館学芸員による展示解説)
日時:12月3日[土]、10日[土] 午後1時30分〜
図版=
荒井寛方《若菜摘》昭和10〜20年(1935〜45)頃、絹本着色、春日大社蔵
ポスター制作=
メディア学部メディア情報学科3年 井上夏稀