城西国際大学
水田美術館

図書館棟
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明治の子どもたち 版画にみる遊びと教育

会期=2013年11月12日[火]―12月7日[土] 、大学祭特別開館11月3日[日]―5日[火]
開館時間=午前10時〜午後4時
入館料=一般300円、高校生以下無料
内容=
欧米を手本に近代国家づくりが進められた明治時代、子どもの暮らしにも大きな変化がありました。明治5年(1872)の学制発布によって、全国に小学校が開設されます。洋風建築の校舎、寺や民家を利用した教室で、子どもたちは欧米の教授法にもとづく授業を受け、校庭では体操や遊戯で体を動かしました。男の子は修学によって立身出世を目指し、女の子は良妻賢母となるべく礼法をしつけられ、成長していきました。

一方、子どもの本分といえる遊びは、江戸から続く竹馬、羽根つき、お手玉などに加え、日清戦争以降は兵隊ごっこが流行り、世相が反映されていたことがうかがわれます。

また、はじめ上流階級の子どもの晴れ着や外出着に限られていた洋服は、30年(1897)頃より庶民の間にも普及します。髪型は、男の子は五分刈り、女の子は結髪のほか、大人の流行にならってリボンを結び、お下げやマーガレットといった洋風スタイルも好まれました。

このたびの展覧会では、楊洲周延(ちかのぶ)や宮川春汀(しゅんてい)、山本昇雲(しょううん)らの作品から、明治時代の子どもの教育、さまざまな遊び、風俗を紹介します。あわせて、小学校で使われた視覚教材の掛図や、双六(すごろく)や姉様人形といったおもちゃ絵も展示します。明治時代の子ども絵を通して、江戸から続く風俗や維新後の新しい文化をご覧ください。
関連企画=
◎ 講演会 
日時:12月6日[金] 午後1時20分〜2時50分
演題:「明治の幼稚園―掛図・教具からみた図画教育―」
講師:牧野 由理氏(城西国際大学福祉総合学部准教授)
場所:図書館棟3Fプレゼンテーションホール
*聴講無料/要予約

◎ ギャラリートーク(当館学芸員による展示解説)
日時:11月16日[土]、30日[土] 午後1時30分〜
図版=
上より、井上探景《小学体操図解》部分、大判錦絵、明治19年(1886)、玉川大学教育博物館
楊洲周延《幼稚苑 わんわん》大判錦絵、明治38年(1905)、当館蔵
ポスター制作=
メディア学部メディア情報学科3年 柘植はる香