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地域とのつながり

-特別講演-
「サリドマイド薬害」
増山ゆかり先生 (財)いしずえ サリドマイド福祉センター常任理事

写真1
増山ゆかり先生 写真2
満席の会場 写真3
足を使って料理する増山先生 写真4
質問する学生

日時:平成21年6月19日 16:40-18:10
場所:水田記念ホール

ご自身も薬害サリドマイド被害の当事者である 増山ゆかり先生 をお招きして、特別講演を開催しました。本講演は、二村教授の発案で、伊吹非常勤講師(医療倫理)のご尽力により実現に至ったものです。基礎ゼミ(1年)、薬物代謝学(3年)、医療倫理(4年)の授業の一環として、また薬学部教職員のFDの一部として行われ、水田記念ホールの約500の座席がほぼ埋まりました。

講演では、薬害サリドマイド事件の概要や教訓、増山先生のこれまでの半生についてお話いただきました。また、手や腕が不自由な増山先生が、足を使って料理したりや自動車を運転する日常生活を映像で紹介していただきました。

講演後には、学生から次々と質問があり、「薬害を防ぐ上で薬剤師の役割とは?」との問いに,「薬の専門家である薬剤師が、本来の使命を果たすことで、薬害は防げるので期待している」と薬剤師を目指す学生への励ましの言葉もいただきました。

増山先生のご講演は、医療人を目指す学生に、事実のもつ重さと共に深い感銘を与えたようです。学生にも教員にとっても、大変貴重な講演会でした。

聴講した学生たちの声
・ 薬が不完全な商品だという言葉が心に残った。(4年女子)
・ 薬は安全である商品として担保する為の問題点・改善点・理解を改めて深く考えさせられました。(4年男子)
・ 自分が薬剤師になったときに、どういう気持ちで患者様と接しなければいけないかを考えさせられた。(4年女子)
・ 人は人によって支えられている事を肝に銘じてこれからの目標に向かっていきたい。(4年男子)
・ とても明るく前向きな増山先生に感銘を受けた。(4年女子)
・ 一番の被害者は母だったのかもしれません。という一言に家族の素晴らしさを感じました。(4年男子)
・ お母さんを恨んでも当然と思われるのに、逆にお母さんの方が苦しかったと思いやれる心がすばらしい。(4年女子)

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