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地域とのつながり

大多喜町共催-公開講座-
「薬を立体的に見てみよう」

写真1
講演風景1 写真2
講演風景2 写真3
配布資料
期日:平成22年10月 30日
場所:城西国際大学薬草園

 城西国際大学と大多喜町との共催による平成22年度公開講座「生活とくすり」の第5回目として、小柳順一 講師(生物有機化学研究室)が、「薬を立体的に見てみよう」のテーマで講演を行いました。

 当日は、台風接近のため風雨の強いなかでも、講演の1時間前からお待ち頂いた積極的な参加者もおられ、総勢18名の参加となりました。参加者には城西国際大学薬草園・吉野ゆう子氏より手作りの「あしたば茶」が提供され、その香りを楽しみながらリラックスした雰囲気で講演が開始されました。

 司会進行役の大多喜町教育委員会教育課生涯学習室 山岸 勝室長の演者紹介の後、薬の大部分は炭素原子からなること、またその炭素原子の構造は平面ではなく立体的なものであること、さらに炭素の立体構造が薬の効き目に関して影響を及ぼすことついて講演が行われました。

 参加者の方々と分子模型を組み立て実際の炭素原子の立体構造を確認して頂きながら講演を行い、炭素原子の空間的配置が異なる化合物をヒトの体が別の化合物として認識することを(+)と(-)のリモネンの香りの違いを通して体験して頂きました。鏡像異性体の混合物であるサリドマイドの薬害事件と再認可についても触れ、薬そのものに問題があるのではなくその使い方に問題があったことについても講演し、薬を正しく使用する重要性を理解して頂けました。今後、薬を正しく使用するための情報源として薬剤師を活用して頂けるものと思います。

 今後も開かれた大学として積極的に地域社会に貢献いたします。

※今年度実施した大多喜町共催の公開講座の様子は、城西国際大学薬草園HPでも紹介しています。
自己評価21 「まだまだ人を悩ませる感染症」 北村 昭夫 助教(6月12日実施)
    「唐辛子の胃腸健康法」田嶋 公人 講師(7月10日実施)
    「古くて新しい薬 — 植物の成分から生まれる西洋薬 —」懸川 友人 教授(9月4日実施)
   「薬を立体的に見てみよう」小柳 順一 講師(10月30日実施)

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