ニュース

HOME >ニュース > 2011年度卒業研究発表会

2011年度卒業研究発表会

写真1
卒業論文発表1 (口頭)
写真1
卒業論文発表2 (口頭)
写真1
質疑応答に並ぶ学生(口頭)
写真2
卒業論文発表 (ポスター) 写真1
質疑応答の様子 (ポスター)

実施日:2011/4/25 - 27
報告者:河合 洋


4月末の3日間、薬学部6年生による卒業研究発表会が薬学部棟にて実施されました。卒業研究は、薬学部で培ってきた知識・技能・態度の全てが求められる、6年間の集大成となるイベントです。 これまでは研究室ごとに行われていましたが、今年度から5,6年生学生と教員全員参加で学部主催の一大イベントとなりました。この発表会では6年生学生の能力を発揮する場として、専門学会のような厳粛さと活発さを演出するためにいろいろな工夫が盛り込まれました。

6年生143名が口頭発表もしくはポスター発表にて各自の研究成果を発表しました。口頭発表は、スライドを使った10分間のプレゼンテーションと8分間の質疑応答。慣れない研究発表に緊張感を漂わせる学生が多かったものの、研究室で鍛えた成果でしょう、プレゼンテーションはわかりやすくできていました。

わかりやすかっただけに質疑応答も活発でした。学生による素朴な質問から教員による専門的につっこんだ議論まで、活発な意見交換がなされました。教員と質疑応答しながら対等に議論を深めていく姿には、学会を彷彿とさせるものがありました。

ポスター発表では、自らの研究内容を壁に貼り、2時間の発表。訪れた聴衆に内容を説明し、質疑応答をしました。工夫を凝らしたポスターの前に次々やってくる聴衆に対し、忙しく応対していました。時間がある分じっくり説明がなされていた様子で、2時間喋り続けた学生もいたようでした。

各学生の発表には、所属教室外の2名の教員がチューターとして割り振られました。このチューター教員がその発表内容に関する質疑をしたり、発表態度などに関するフィードバックを行うことで、発表した学生にさらなる成長を促しました。専門外のチューター教員からの新鮮な質問やアドバイスに対して、各学生が初々しく懸命に対応していたのが印象的でした。

一人一人が未解明の課題を研究テーマとして与えられ、失敗したり壁にぶつかったりしながらも、解決を模索し粘り強く取り組んできたという成果がよく表れた発表会でした。初めての試みで戸惑いもありましたが、次回以降、今年の発表を見聞きした後輩たちがさらに充実した内容にしてくれるでしょう。

会を終えた学生からは「緊張した。しかし刺激的で達成感があった」「(時間の都合で)聴けない発表があったのが残念」「結果がでずに苦労した。もっと色々やりたかった」などの感想が聞かれました。成果と課題が見えた第一回卒業研究発表会、今後の進歩が期待されるところです。


ニュース一覧 ページへ

ページトップへ