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アジア各国で行われている薬学教育は一つになるのか?

 

写真1
ポスター発表
写真2
賑わうポスター会場
写真3
FIP薬学教育部会会長のDr. RJ Altiere氏と

実施日:平成26年6月28、29日(土、日)
場所:東京・慶應義塾大学芝共立キャンパス
報告者:国際教育小委員会

 6月28日(土)、29日(日)にアジア薬科大学協会(Asian Association of School of Pharmacy; AASP)主催の第3回薬学部長フォーラム2014が開催されました。本学も、ポスター発表により、薬学部の特徴的な取り組みを紹介しました。

 このフォーラムでは、初日はASEANにおける調和を目指した各国の薬学教育の紹介があり、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、中国、韓国、台湾、オーストラレーシア、インドの10地域からの発表がありました。二日目には、日本で確立した6年制薬学教育の現状の紹介を、モデルコアカリキュラムの改訂、共用試験、第三者評価、4年制薬学教育との対比などの観点から紹介し、最後のトピックでは永井恒司先生から「日本に残存する医師の調剤権」に関わるプロジェクトのお話がありました。

 2日間とも、昼食休憩後にポスターセッションが催され、日本からは薬系大学や薬学関連機関56件、アジア諸国からは薬系大学15件の発表がありました。本学からは国際教育でリーダーシップをとる田嶋准教授がプレゼンに立ち、アジア各国や世界薬学連合(International Pharmaceutical Federation)からの参加者と有意義なディスカッションが行われました。

世界的に変革期にある薬学教育ですが、社会から求められる薬剤師を輩出するために、お互いのいいところを吸収しようとする姿勢が強くあらわれている会合となりました。近い将来、日本の実務実習を終了した学生たちが相互交流を図り、アドバンスト実習を諸外国で実施するようになる可能性もあるかもしれません。


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