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「第10回 城西国際大学 生涯教育講座」を開催しました。

 

写真1
真野博先生のご講演
写真2
中村洋先生のご講演

実施日:平成27年5月23日(土) 
場所:城西大学
報告者:森 健二(生涯教育・卒後教育委員)

  今回で10回目となる城西国際大学生涯教育講座が5月23日に埼玉県坂戸市の城西大学坂戸キャンパス清光会館にて開催されました。
今回は「ロコモティブシンドローム」をメインテーマに城西大学薬学部医療栄養学科教授 真野博先生と国際医療福祉大学教授 中村洋先生よりご講演をいただきました。

 真野博先生からは「コラーゲンペプチドと骨・軟骨:エビデンスはあるのか?」と題し、骨や軟骨などの硬組織に関与するとして注目されているコラーゲンペプチドについて、その分類や作用、基礎研究や臨床研究の成果についてお話し頂きました。
この中でコラーゲンからゼラチンやコラーゲンペプチドを介して得られるジペプチド(プロリンとハイドロキシプロリン)の活性型コラーゲンペプチドが骨量や骨質、骨強度の改善を促し、さらには軟骨細胞や滑膜細胞への活性化にも関与しており、骨や軟骨の健康維持、促進に重要で、特に高齢者にとって新たな栄養素となる可能性を秘めていることを示されました。 また食生活学の観点から、城西大学近隣を流れる高麗川流域の生産特性、食文化特性を活かした「こま川めしプロジェクト」から生まれたコラーゲンを多く摂取できる料理についてご紹介されました。

 中村洋先生からは「ロコモティブシンドロームと運動器のアンチエージング」と題し、社会には十分浸透していないロコモティブシンドロームという言葉の発祥経緯やその背景にある高齢化社会や介護問題、政府が提唱した施策「健康日本21」からお話し頂きました。 さらにはロコモティブシンドロームや健康日本21では考慮されていない加齢による運動器疾患について、骨、関節、筋肉に分類し、それぞれについての機能低下の原因やメカニズム、またこれらの疾患に対しての有効である治療法、摂取すべき栄養成分、運動方法や有害である行動などについてご講演頂きました。
 今回も城西国際大学、城西大学の卒業生や近隣の薬剤師の方々が参加され有意義な講座となりました。

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