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本学は「国際社会に生きる人間としての自己形成」を理念に掲げています。私たちは広く世界を視野に収め、未来に臨んでいますが、それと併せて、伝統を重んずることで独自性に富む教育を形成してきました。

「万葉の杜」はそのあかしのひとつです。『万葉集』は日本人誰もが誇る大いなる文化遺産ですが、このささやかな場所は、四季おりおりの植物の姿と、それを歌った万葉びとの心を通して、訪れる人がその世界に思いをいたすよう願って作られました。

学生の通学の動線として求名門にかかる橋は、学歌の詞に示されているように、大学につどう人々の「未知」や「明日」への志向のシンボルですが、キャンパスの中でそれと対照的位置に作られたこの「万葉の杜」は、古き良き日本への懐かしみを誘う施設です。

学校法人城西大学の創立者水田三喜男の自伝『蕗のとう』の末尾に、『万葉集』に強く魅かれた高校時代の記憶が記されています。大学の歴史の源流を偲ばせる感動的事実です。

こうした先覚の精神に学びつつ、たえず初心に立ち返るためにも私たちにとってこの「杜」に触れる意義は大きいでしょう。