経験豊かな教授陣

鄭 民欽 Zheng MinQin [ 日中翻訳通訳研究 ]



訳書(一部)

教育者、研究者、そして現代中国における著名な通訳・翻訳家として活躍しています。数十年にわたり政治、経済、文化など幅広い分野で高度な通訳を務めた経歴を持つとともに、翻訳家として数多くの日本文化や文学の翻訳書を出版しています。「源氏物語」や「奥の細道」などの古典をはじめ、芥川龍之介、川端康成、三島由紀夫、大江健三郎、谷崎潤一郎、井上靖、安部公房など、訳書は80冊を超えます。その翻訳技法は「原文のニュアンスや雰囲気が感じられる」と高い評価を得ています。翻訳に欠かせない辞書の編纂や翻訳資格試験問題の作成にも携わっており、「本物の通訳・翻訳技能」の指導が受けられます。漢俳(漢字を用いた五七五の俳句)の俳人でもある先生は、日中文化交流においても大きな役割を果たしています。『日本民族詩歌史』などの著書があります。

プロフィール
北京外国語学院日本語学科卒業。慶応義塾大学訪問研究員、北京北方工業大学教授を経て。中日友好協会理事、中国日本文学研究会副会長、中国作家協会会員、北京大学日本研究センター特別研究員、北京大学中日詩歌比較研究会副会長など。

孫 久富 Sun Jiufu [ 日中翻訳通訳研究 ]


■担当科目:グローバルコミュニケーション基礎論IVa「翻訳のための日本文化概論」、グローバルコミュニケーション基礎論IVb「翻訳のための日本文学概論」、日中翻訳研究I(文化)、日中翻訳研究II(社会)、演習

■指導できる領域:同時通訳、翻訳理論の研究、日中対訳と中日対訳(漢詩・和歌・俳句・物語・小説・随筆等)、学術著書と論文の翻訳、比較文化・文学的研究と翻訳実践、日中比較文化・文学、中国古典文学
■指導方針:高度な翻訳人材を育成するために、比較文化・文学的研究の立場から翻訳理論を講義し、翻訳実践を通して院生に翻訳の要領と技巧を身に付けさせます。

■講義の趣旨と目標:翻訳は再創作で、言語によって表現される言語藝術です。それゆえ、翻訳は、ただ言語や作品内容の置き換えだけでなく、原作の特質と風格を正しく捉え、それを再現する作業といえます。西洋の学者が唱える「等価価値」、東洋の学者が定めた「信、達、雅」の基準に達するには、言語の造詣のみならず、文化・文学に関する幅広い知識が必要とされます。講義の目標は、翻訳者の資質と能力を涵養することにあります。

プロフィール
最終学歴:博士課程
学位:文学博士
研究分野:日中比較文化・文学的研究 日本古代文学 日中翻訳
研究業績: 学術著書 『万葉集と中国古典の比較研究』新典社 平成3年(第九回上代文学会賞受賞)、 『日本上代の恋愛と中国古典』新典社 平成8年、 『日中古代文芸思想の比較研究』新典社 平成16年 その他 論文多数
翻訳・通訳などの実績 <論文> 「万葉集の漢訳における語彙体系の問題について」(『日語学習與研究』1983年第4期)、「万葉集の古語訳の問題について」(『日語学習與研究』1983年6期)、「和歌漢訳の形式の問題について」(『中国翻訳』1984年7期)  <訳著> 『日本地誌』(翻訳の指導と北海道の部分を担当・遼寧人民出版社1978年)、『大東亜戦争史』(翻訳の指導を担当・商務印書館1980年)、『嘘』遠藤周作著短編小説(『外国文学』82年1号)、『冷たい兄』佐野洋著短編小説(『外国文学』82年9号)、『浄瑠璃寺の春』堀辰雄著随筆(『外国文学』83年7号)、『桜と筍』団伊玖磨著随筆(『外国文学』83年7号)、『諏訪渡り』野上弥生子著短編小説(『日本語学習と研究』84年4期)、『室生犀星詩歌集』(選訳)』(『当代外国文学』86年1号)、芥川龍之介俳句十首(共訳)《日語学習与研究》1989年05期 *原題は簡体字

田 原 Tian Yuan [ 日中翻訳通訳研究 ]


■担当科目: 日中翻訳研究III(文学)、グローバルコミュニケーション演習
■指導できる領域: 現代詩翻訳と研究
■指導方針: それぞれの研究と翻訳の進度に合わせて適宜指導していきます

プロフィール
■最終学歴: 文学博士
■学位:文学博士
■研究分野(翻訳・通訳分野): 現代詩と翻訳
■研究業績(論文や翻訳・通訳などの実績): 『谷川俊太郎論』(岩波書店2010年)、 『天空―谷川俊太郎詩選』(北京大学出版社2012年)、 『春的臨終―谷川俊太郎詩選』「中日対訳」(香港OXFORD出版社2010年)、 『定義』「谷川俊太郎著、田原訳」(シンガポール作家協会2006年) 『異邦人―辻井喬詩歌選』(人民文学出版社2005年)、 『谷川俊太郎詩選』(河北教育出版社2004年)、 『谷川俊太郎詩選』(作家出版社2002年)、 『小鳥在天空消失的日子』(谷川俊太郎著)(上海浦睿文化伝播公司+湖南文芸出版社、2013年)

高見澤 孟 Takamizawa Hajime [ 日本語教育研究 ]

日本語教育界で最も著名な教育者および研究者の一人です。日本、アメリカ、中国などで教鞭をとるかたわら、日本語の教授法と教材開発、日本語教員の養成、日本語能力測定法の開発などを推し進めてきました。ジェトロのビジネス日本語テスト(BJT)の開発を指導し、eラーニングやオンラインテストを使用ベースにするなど、常に広い視野をもって日本語教育の可能性を見つめてきました。また、中国国家商務部との共催によるビジネス日本語試験の開発をはじめ、中国教育部との共催によるオンラインテストの実施、カンボジア政府教育部の依頼によるビジネス日本語テキストおよび試験の開発など、国際的な日本語教育の普及活動に積極的に取り組んでいます。“ Business Japanese I,II”『ビジネス日本語の教え方』『新はじめての日本語教育』など著書、論文多数。

プロフィール
学習院大学政経学部卒業。米国国務省日本語研修所主任教官、昭和女子大学文学部日本文学科教授、同大学院文学研究科教授を経て現在に至る。日本語教育学会理事、日本貿易振興会(ジェトロ)ビジネス日本語試験口頭試験委員長、国際交流基金事業協力委員などを歴任。現在、国際教育開発協会理事、応用日本語教育協会会長

Maria S. Ichiyama, Timothy Woolstencroft, and Michael Critchley, [ TESOL 研究 ]

城西国際大学をはじめとする国内外の大学で、長い間英語教育および英語教師養成に携わってきた教授陣です。20年前の開学当初から本学独自の英語教育の樹立に向けて、コースデザインから教材開発まで、一丸となって取り組んできました。特に力を入れたのが教授法と教材の開発です。学習者の習得メカニズムを無視した従来型のテキストではなく、英語学や第二言語習得研究の成果を取り入れた新しいJIUメソッドをもとに、ベストセラー・テキスト「Encounters シリーズ」を世に出しました。このように、TESOL 研究と実践経験を豊富に積んだ教授陣が英語教師を目指す人たちの指導にあたります。

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